はねバド12巻
読みました。
はねバド12巻の面白さを表現する言葉は、良い…とか最高…とかでも不足していて、今の日本語には適した言葉がなく、はねバド12巻の面白さははねバド12巻でしか表現できないので、はねバド12巻ははねバド12巻でした。(は?)
唯一の欠点はまだ13巻が出ていないことですねこれはとんでもないことです
一言で言うならはねバド12巻しかないんですけど、複数の言葉を用いれば語れる可能性は存在するので、頑張ってみようと思います。
56話 ラリー
まず扉絵がめちゃくちゃいいですよね…この巻でメインとなる4人の顔アップなんですけど、それぞれの表情で、この大会、試合に対する思いが表現されてて、漫画が上手~~となりました。
序盤はコニー対なぎさ
コニーの裏表のなさというか性格の良さというか子供らしさみたいな部分があふれてますね…それに対するなぎさのまっすぐな回答がかっこいい……好き……
そしてメインの綾乃対泪
股下キャッチからのガッツポーズが可愛いですね…表情の描かれない泪と、それを遠くから辛そうな表情で眺める旭
コニー対なぎさに戻るところなんですけどページの最後でジャンプしてるなぎさを小さく書いておいてからの次ページ大ゴマでなぎさの勢いついた表情がこの漫画のいいところで、スピード感を出すのがほんとにうまい!!!!!!!!!!!!!!!!ありがとうございます!!!!!!!!!!!!!!1
そんななぎさの表情とは対比的に軽めのタッチで描かれるコニー
この書き分けで試合に対する、ラリーに対する思い入れや余裕の有る無しがわかるのが素晴らしいです~~~~~~
みんなの顔のカットが入ってからの明るく軽い表情のコニーからの
ただひたすら勝ち負けを目指して
楽しいバドミントンをしようよ
そして泪の目を閉じ、下を向き、過去を振り返っているかのような表情、お兄さんの楽しんでいるのか 泪…
57話 違う目
志波姫の勝利、そして軽口、つまりかわいい
その後の泪の試合を見ての驚き、困惑
志波姫いいキャラ……
記者陣が、大人の立場側の意見を述べてくれるのもこの漫画のいいところで、おっさんが読んでも非常に没入しやすいですありがとうございます
志波姫はこの後綾乃の強さの理由が目や脳の異常性にあると仮説を立てています。この回のタイトル「違う目」はこのことなんですかね
そして、ここら辺について一番書きたかったんですけど、
益子泪はこれまで各選手から異なる目線で評価を受けていましたが、そのどれもがその年代最強のプレーヤーとしてしか見ておらず、そのどれもが彼女自身をみるものではありませんでした。そして、綾乃に敗北を喫することで初めて他の選手からも彼女自身を等身大の人間として見てもらえるようになるんですが、この漫画ではその描写に、益子の涙が使われているんですよね…泪という名前のキャラにそんな場面を用意するのズルじゃんね…ズルです…はねバドがすき…!!!
力尽きたので後半はまとめますが、コニー対なぎさ戦は両選手が本当に強いということがちゃんと描写されてるところが上手いですよね…最後のコニーが圧倒するところも、下手すると理由もわからずなぎさがなんとなく負けて終わるような描き方をしてる漫画もしばしばあるんですけど、この場合は「コニーの本来の力量が圧倒的すぎる」というふわっとした理由のわりに読者をちゃんとこれは…だめなんじゃ…と思わせる描き方が随所にあって、は~~~~~~~~~~漫画がうますぎる~~~~~~と思いました。
この先生は強くて太い線と、弱くて細い線だけじゃなくて強くて細い線を巧みに描けるのがすごいっすよねすごいんだよ
必殺技だよ! のところで、アーーーーーーーーーーーーーッ敵わん!!!!!!!!!!最高やお前!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!11と叫びました
個人的にはひたむきに祈りを捧げ続ける理子ちゃんが美しすぎて泣きました